top

荷造りに時間がかかる

私の脳内の90%はめんどくさいという気持ちが占めています。恐らく、その感情のせいで私は旅行に向いていない。以前海外旅行のための荷造りをしていた時にハッと気づいたのである。アレッ...アタシ....遭遇するであろうめんどくさいを回避するための荷造りしてる....?!?!


そもそも思いかえせば、唯一成績が良かった小5の時にはすでに私の中でめんどくさいは存在感があった。小学校の面談で母が担任から言われた言葉はまさに「娘さんはめんどくさがる傾向があります」である。それを聞いた小5の私は、バレてる!大人スゴ!と感心した。図工の時間に「エ〜めんどくさい〜」と言いながら工作から逃げる先生と自分の姿、今でも容易に思い返せる。
そもそも図工の時間でなぜ木を組み合わせ本棚を作らなきゃいけないのか意味がわからなかった。どうせ捨てるじゃん、という11歳の拭えない疑問はめんどくさいという感情を支えたに違いない。

 


そのままスクスクと成長し高校生になった私は、例に漏れずめんどくさいを極めていた。モットーは「椅子から離れない。」である。なぜなら移動が大嫌いだから。授業のたびに「教科書をロッカーまで取りに行く」行為が意味不明だった。というか、廊下まで毎度みんなして取りに行って人だかりになってバカなんじゃないかとすら思っていた。(ごめん)
内心は「一斉にロッカーに行っちゃって混んでる状況アホだなあ〜ホレホレ私は机の中に全て入ってるんじゃホッホッホ。快適快適♪」という感じである。


座った状態で全てをこなしたい。教科書をとるためにロッカーがある廊下まで行くなど言語道断。その結果、移動教室で使うもの以外の教科書を机の中に全て押し込み、入らないものは床にぶん投げていた。そうすることで移動を回避。快適なスクールライフの完成。クラスメイトからどんな目で見られていたかと思うと、恐ろしい。まるで片付けられない女だ。


さて、そんなめんどくさがりな私がスーツケースに何を詰めるのかというと、それはめんどくさい時に助けてくれるお役立ちグッズです。たとえばポンプ式のシャンプーリンス(小さいポンプに入れて持っていく。入浴時の快適さを重視。ホテルのアメニティは質が悪い可能性が高く信用できない。泡立ちが悪かったり、髪がギシギシするのは不快感極まりない=めんどくさい。)、タオル(万が一足りないめんどくさい状況はご法度。そして濡れたタオルは不快以外の何者でもない)、ハンガー(タオル乾かせないを回避)、タコ足(充電できないを回避)、インスタントのお味噌汁(絶対に旅先では日本の味が恋しくなり旅中の不快感につながる)などである。


とにかく、旅先で不快感を覚えたくない。不快感を覚えると、それを解消する作業が必要になるから。作業が増えるのは面倒くさい。だから気づいたら用意周到な荷造りになってしまっていたんだろうな。


でも、そんな用意周到にしなければならないって何???らそもそも旅行って、面倒くさいものなんじゃない???わざわざ見知らぬ地に足を運び、その違和感を非日常として楽しむものが旅行なのでは???それはもはや旅行の醍醐味では???と自分に疑問もわいてきましたが、でもその違和感ってストレスにつながりやすいし、そしてそのストレスを軽減するためには何かしらの行為が行われるわけですから、結局作業が増えてめんどくさいことになる、うん、旅行するのに荷物増えるのはしょうがないなと思いました。

でも旅行は好きです!嫌いじゃないです。悪しからず!